介護ファクタリング、メリットとデメリットとは

日本では公的介護保険制度があり、これにより被保険者がサービスを利用した際に発生した費用の一部は補助されています。介護サービス事業者は、保険者にその請求をすることで、被保険者が支払わなかった残りの部分を受け取ることができる仕組みとなっています。つまり介護事業者のサービス提供と、その対価である収益を確保するまでには時差が生じると言うことです。この時差を解消する制度が、ファクタリングです。

ファクタリングは、介護事業者が所有している支払われていない分の報酬を、ファクタリング会社が何割かで買い取ると言う制度です。よってこの制度を利用することで、サービス事業者は、通常の申請、報酬の支払いと言う流れよりも早くに、報酬を得ることが可能となります。これがファクタリングの最大のメリットで、かつあくまでサービス提供が終わっている債権を買い取ってもらうと言う形式なので、お金を借りる、つまり負債にはならないと言うのもメリットです。特に開業したばかりの事業所、その経営を安定させるためには最適な手段と言えます。

ですがファクタリングにはデメリットもあります。まずは将来的に入ってくる報酬が、当然、目減りしてしまうと言う点です。将来的な収入を前倒しして入手しているわけですから、そればかりに頼っていると、根本的な経営改善にはつながらない事態を招くことにもなりかねません。また手数料が発生するので、経営状況によってはその支払いの積み重ねが、経営をさらに悪化させることにもなりかねないと言うのも、デメリットのひとつです。

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