病院の経営は一見簡単なようでいて、実は非常に難しいと言われています。特に開業したばかりのときは設備などの購入にお金が掛かる上、患者を増やすための広告宣伝や人材の確保など、さまざまな部分で費用が掛かるものです。それでも、患者が増えれば診療費でお金が入るので何とかなると考えてしまう人が多いのですが、実際には意外な落とし穴が有ります。それは保険診療における診療報酬です。
一般的に保険診療の場合、診察後に患者からその一部を現金で徴収できますが、保険負担分はひと月分を纏めて請求し、さらに最短でも40日程度のちに入金されることになるため、その間の資金調達が非常に難しいのです。すなわち、其の40日間は診療をしてもお金が入らないという事態になります。ファクタリングは、その保険負担分の現金を先取りすることができる制度です。現金が先取りできるため、其のお金を使って支払いなどを行うことができるため、キャッシュフローが改善できるということになります。
但し、ファクタリングを利用すると本来現金が入る40日後には基本的に現金が入らないこと、また手数料がかかるため実際の金額よりは少なくなってしまうため、収入面で影響するというデメリットもあります。ファクタリングは非常に効果が有る方法ですが、多用すると実際の収入が少なくなってしまうことと、40日現金収入を先取りすることになるため、キャッシュフローが前倒しとなり、ファクタリングを止める際には大きな金銭的負担が生じてしまう点に注意することが必要になります。