ファクタリングとは何か

ファクタリングとは売掛債権を第三者の専門機関が買い取ることをいいます。決算上は黒字でも、取引先などからすぐに入金があるわけではなく、資金繰りに苦労する中小企業もたくさんあります。ファクタリングによって、通常回収期日まで資金化することの出来ない売掛債権を、期日前に早期資金化することが可能になります。また、銀行から借り入れをする際の様に担保を請求されることもありません。

そしてファクタリングは償還請求権のない形で譲渡が行われる為、表上では負債になりません。様々なメリットのあるファクタリングですが、欧米では非常にポピュラーな資金調達の方法です。しかし、日本においては手形取引の発展などにより、近年まであまり発達せずにいました。バブル崩壊後手形取引の流通量は落ち込み、手形取引で資金調達を行っていた企業はその方法を失ってしまいました。

そこで現在、経済産業省が売掛金を利用した資金調達を推進するなど、政府主導で売掛金の早期資金化を模索しています。中小企業金融三法案が改正されるなど売掛金の早期資金化に対するニーズの高まりが本格化しています。世界的不況における現在の状況下では、現金を準備しておくということは中小企業だけの課題ではありません。正しい商取引において発生した売掛金を担保に資金化するという方法は、画期的で先端的な手段であり、しっかりとした体制を組むことが出来れば、非常に安全な資金調達の方法となります。

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